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備十五ヶ条フセギ秘伝/(柳剛流)

2016年 09月18日 19:56 (日)

 現在の先鋭的に競技化された剣道とは異なり、江戸期の剣術においては、形稽古主体の流派も撓打ちを重視した流派においても、構えを非常に重視したことは、以前、本ブログでも指摘した(「柳剛流の戦い方(その2)」)http://saitamagyoda.blog87.fc2.com/blog-entry-900.html)。


 このような構えの重要性に関して、柳剛流ではまず切紙において「備之伝」を学ぶ。

 これは剣術における構えについての教えで、上・中・下段から八艸(はっそう)、頓保(とんぼ)まで、15種類の構えで構成されている。

 さらに、これに対して目録で学ぶ「備十五ヶ条フセギ秘伝」は、備之伝で学んだ各構えに対し、合気を外して勝つための構えを示した教えであり、鍛錬法である。

 たとえば、相手が上段に構えた場合は我はこの構え、中段に構えた場合はまたこの構えと、備之伝で学ぶひとつひとつの構えに対して、備十五ヶ条フセギ秘伝で学ぶそれぞれの構えが対応している(詳細については、師伝によりここでは秘す)。

 稽古においては、打方が随時構えを変えていき、それに対して仕方は相手の構えに対応するフセギ秘伝で定められた構えで即座に応じられるよう鍛錬する。

 パッ、パッ、パッと次々に構えを変える相手に対し、こちらは即座に対応する構えをとるように稽古をするのだが、これがなかなか難しい。

 頭で考えて対応していると即座に対応できないどころか、思考と動作が躓くことでその後の対応がグダグダになってしまうこともある。

 立合において、「こうきたら、こう」などと考えて応じているようでは、お話にならないのはいうまでもないわけで、それはこの備十五ヶ条フセギ秘伝の稽古においても同じである。


 柳剛流ならではの相対稽古として、今後もさらに鍛錬に励まねばならない。

150505_右剣


 (了)
  
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