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正拳突き10万回/(武術・武道)

2015年 11月19日 17:01 (木)

 ここのところ古流の稽古や仕事が忙しく、空手はサボリがちだったのだが、昨日は久々に稽古へ出る。

 基本稽古でこってりと絞られた後の休憩中、空手道歴1年半のAさん(推定年齢60代後半、柔道・合気道有段者)に声をかけられる。

 「どうすれば先生方や翠雨さんみたいに、突いたときに『バシッ』と音が出るようになるんですか?」
 「そうですねえ・・・、正拳突きの稽古を10万回くらいやれば出るようなるんじゃないですか」
 「・・・・・・」

 ちなみに、後でざっと計算したのだが、1回の稽古で基本や形、打ち込みなどを合わせて大雑把に300回ほど突きを行うとして、週2回の稽古で600回、1ヶ月で2400回、1年で2万8000回なので、4年も稽古をすれば10万回を超える計算である。

 一般的には、町道場で週に2回、4年ぐらい稽古を続ければ、普通の人であれば初段にはなっているだろうから、あながち間違った解答ではなかったと思う。

 個人的には、袖を長めにするとか衣擦れの音のしやすい稽古着にするというのは、邪道だと思う。



 ところで、これは剣術や居合の稽古の際の樋音も同じだけれど、音を鳴らすことそのものが稽古の目的になるのは大きな間違いであり本末転倒であろう。

 あくまでも樋音は、正しい刃筋、太刀筋の結果鳴るものであり、大きく派手な樋音を鳴らすことが稽古の目的ではない。

 樋無しの刀で、正しい刃音がする斬りこそが理想であろう。

 空手道の突きも同様に、突きの音を鳴らすことが目的ではなく、正しい突きを何度となく繰り返すうちに、自然と適切な突き音(?)というようなものが出るようになるのだ。

 ・・・・・・ということもAさんに説明しておいたのは、言うまでも有馬温泉。

 (おしまい)
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