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背負い太刀/(武術・武道)

2014年 03月26日 12:01 (水)

 江戸では、桜が咲いたとか。こちら武州の桜は、まだ蕾である・・・。


 過日、テレビで鑑賞した木村拓哉氏の『宮本武蔵』。そもそも、吉川英治原作ということなので、武術人としての宮本武蔵の造形にとやかく言うつもりはない。

 ただひとつだけ言いたいのは・・・、いいかげん佐々木小次郎の背負い太刀の向き、直せや! っということである。

 刀を背負うときには、柄が左肩の方になるように背負うという、武芸としての定法を、なぜ守らないのか? 

 試してみればだれでも分かることだが、柄が右肩の方になるように背負ってしまうと、実に抜きにくい。そして何より、抜いた刀を納めることができない。

 このため、沢村一樹氏演じる佐々木小次郎が映るシーンでは、納刀シーンは当然ながら、抜刀する場面もすべてカット割りで編集していた。

 ま、当然である。

 柄を右肩の方に出した背負い方では、三尺越えの野太刀は納刀も抜刀もできなかったのだろう。

 
 同様に、今回のドラマではないけれど、最近の時代劇で気になるのが、弓で矢を射るシーンである。

 外国映画の影響からか、弓に矢をつがえる際、右肩から背中越しに右手で矢を抜き取って、弓につがえるような所作をする役者がいるけれど、お前はインデアンか南方の蛮族か! っと、小一時間ほど問い詰めたい気分になるのは、私だけではあるまい。

 日本の弓術であれば、日本の弓術としての正しい所作で、弓矢を扱ってもらいたいものだ。


 そういえば、「新撰組の斉藤一は左利きだったから、打刀と脇差も右腰に刺していた。だから強かったのだ・・・」とか言う設定の映画もあったが、ここまでばかばかしいと、別に文句を言う気持ちにもならないが。

 もっとも、右腰に帯刀しての左手抜刀や納刀は、稽古の方法としては、なかなか意義深いがね。


 そうは言っても、地上波で時代劇が見られるのは、うれしいものだ。

 (おしまい)
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