FC2ブログ

02月 « 2020年03月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 04月

手裏剣のよけ方/(手裏剣術)

2011年 01月12日 12:23 (水)

 本邦にある手裏剣術の流派・稽古会のうち、手裏剣の打ち方を教えてくれる所は数あれども、手裏剣のよけ方を教えてくれる道場は、翠月庵ぐらいしかあるまい!

 ・・・、たぶん(笑)。


 一般的に手裏剣術は、「アウトレンジから相手を攻撃する」ものと理解されがちである。

 確かに表面的には、そういうものだ。

 体術相手には一間以上、剣術相手には二間以上、槍術相手には三間以上の間合から打剣をすれば、相手をアウトレンジすることができると言われる。

 しかし実際のところ、模擬手裏剣を使って自由攻防をしてみれば、体術でも剣術でも、二~三間の間合を詰めるのことなど、ほんの一瞬である。

 「ならば四間から打てばいい」ということになるが、はっきり言えば、四間以上からの打剣は、割合簡単によけることができる。

 さらに言えば、三間でもかなりの確立で、手裏剣をよけることが可能だ。


 では、どうやって飛んでくる手裏剣をよけるのか?

 手裏剣をよける際には、飛んでくる手裏剣を見てはいけない。というか、そんなものを見ていたら、とてもじゃあないが、よけられない。

 飛んでくる手裏剣など見ないでいいので、打剣の際の相手の動き、起こりを見て、手裏剣の軌道を予測し、運足で二~三尺も体捌きをすれば、手裏剣は十分によけることができる。

 この時の注意点としては、相手の体の動きを注視しながら、動きの起こりをとらえ、できるだけ“手離れの瞬間”に体捌きすることである。

 では、相手の起こりをとらえるためには、どうすればよいか?

 相手の●●の部分の動きを注視することだ。この「●●」は・・・、口伝なので秘密である。

 また、体捌きの際の運足も、単に横に捌くのではなく、●●方向から●●方向へ、●足を●●していかなければならぬ。この「●●」は・・・、これまた口伝なので内緒である。

 知りたい人は、束脩を納めて翠月庵で指導を受けるように(笑)。 

 これらの口伝は、いずれもその昔、剣術と体術の口伝として旧師から伝えられたものだが、手裏剣術における対戦シミュレーション研究のほか、某伝統派手裏剣術の師範と模擬手裏剣で稽古させていただいた際に応用してみたところ、実際に有効であったことを、ここに明言しておく。


 さて、もう1つ、大事なこと。

 それは、ただ手裏剣をよけるだけでは、絶対にダメだということである!

 ここ大事だから、メモしておくように(笑)。

 避けながら、一気に、間合を詰めること。

 当たり前だが、その場に居着いていると、二打目、三打目が飛んでくる。

 また間合を詰める際には、上記口伝の2つ目の運足を必ず用いるべし!

 相手の初打をよけつつ、自分が体術なら体術の間合(一打必倒の間合)に、剣術や居合・抜刀術であれば剣の間合(一足一刀の間合)まで、一気に間合を詰めて、できれば相手に二打目を打たせないようにする。

 自分の間合まで一気に詰めることができれば、後は位で詰めるなり、実際に相手を斬るなり、突くなり、蹴るなり、打つなり、投げるなり、極めるなりすればよい。

 ただし、相手が掌剣術ができる場合は、この間合からも反撃されるので、油断しないこと。

 彼我の間合が三間程度であれば、相手の手裏剣を避けながら、一気に間合を詰めれば、手裏剣がこちらの顔面に当たらない限り、最悪でも相打ちで、相手を討ち取ることができるだろう。


 手裏剣が顔面に当たると、刺さらなくとも、どうしても動きが一瞬止まってしまう。重量剣はもとより、軽量剣や模擬手裏剣でさえもだ。ことほどさように、顔面という部位は弱い。

 では、顔面をカバーしつつ相手に肉迫するためにはどうしたらよいか?

 そのために、構えがあるのではないか!

 究極的に構えは、有構無構の境地にたどり着くとはいえ、それは名人・達人の話。われわれ凡俗の者は、まずは具体的な構えで、顔面を防御することである。


 なお、手裏剣をよける時に一番してはいけないのが、“刀などの武具で、手裏剣をはじいたり打ち落とそうとすること”である。

 これはほとんど無理だ。それが可能なのは、時代劇の殺陣だからである(笑)。


 以上、手裏剣術“と”戦う側の視点から、手裏剣術のよけ方=間合の攻防の要点を述べてみた。

 それでは、手裏剣術“で”戦う側の視点からは、どのような間合の攻防をするべきなのか?

 次回は、これについて述べようかと思う。

(了)

 
関連記事
スポンサーサイト