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令和方丈記/(身辺雑記)

2020年 03月27日 05:23 (金)

 「感染爆発の重大局面」と、都知事が発表した翌日、こんなタイミングに限って、都内で終日打ち合わせ&インタビュー取材。

 てっきり当日朝に中止の連絡があるかなと思っていたのだが、そんな連絡はいっこうに無く、朝の通勤ラッシュのピークが終わった直後、乗車率120%くらいの電車に1時間ほど乗って東京へ。

 都心の巨大オフィスビルで、6畳ほどの狭い会議室に7人が集まって半日がかりの打ち合わせ。

 ちなみに、窓は空かない・・・。

 そして午後は、12畳くらいの会議室で、8人が集まって約2時間のインタビュー。

 ここも、窓は空かない・・・。

 そして、帰宅ラッシュ前の乗車率140%くらいの電車に乗って帰宅。

 こりゃあ、コビット19も蔓延するだろうねと、しみじみ思う。

 来週、東京の1日あたりの感染者数は、100人単位になるだろうか?



 帰宅して家のドアを開けたら、部屋に入る前に洗面所で、平家物語の冒頭「祇園精舎」をゆっくり暗唱しながら約30秒の手洗い、そしてうがい。

 そのまま廊下で服を脱いで、すぐに浴室に入り、シャワーを浴びてからようやく自室に入る。

 脱いだスーツは部屋は入れず、ベランダにつるしておく。

 スマホもアルコールを吹きかけて拭く。

 ここまでやっても、感染症予防としては気休め程度だ。

 ま、なにもしないよか、マシなんだろうけれどもね。



 翠月庵の稽古は、今週末の28日、そして来週末の4日と、引き続き向こう2週に渡って中止することとした。

 結果として3月は、丸まる1か月の休みとなり、4月になっても稽古再開のめどはたっていない。

 これだけの長期間、行田稽古場での定例稽古を休むのは、結庵以来、この12年間で初めてだが、しかたあるまい。

 柔(やわら)はもちろん、剣術にしても、今は到底、誰かと接して稽古をする時ではない。

 これは自分自身を守るためであり、また門人諸氏とそのご家族の安全を守るためでもある。

 そういう意味で、本当に無神経で無責任だなと思うのは、ネットなどを見るといまだに、都市部であるにも関わらず人を集めて、しかも屋内で稽古を実施している武術団体がちらほらあることだ。

 こうした団体の代表者なり指導者たちは、飛沫感染やエアロゾル感染、不顕性感染に関してどのような理解をしているのだろう?

 また、今回の新型コロナウイルス感染症の高い感染力や致死率について、どう考えているのだろうか?

 彼らは自分自身、そして弟子とその家族の生命を危険にさらしていることに対する、自覚が無さすぎる。

 さらに、無自覚に感染症を広げる行為を改めないという点で、社会の安寧を損ねているわけであり、そういう意味で社会人としての規範意識が低く、武人としても失格だ。
 

 
 肉体的にはそうでもないが、この時期にノコノコと悪疫が蔓延する都市部に出かけたことで精神的に疲れたのか、晩酌後に抹茶を一服したところ、はからずもそのまま眠ってしまった。

 しかし、うとうととしつつも、

「ああ、今晩はまだ稽古をしてないぢゃあないか・・・。つうか、ぬか床もかき混ぜなきゃ・・・」

 などという意識があるためか熟睡もできず、結局3時過ぎに目覚めてしまう。

 そこで、もそもそと稽古着に着替え、小半刻ほど柴真揚流の稽古。

 柔術表早業の居捕、「左巴」から「二人捕」まで17本をおさらいし、当身台への打ち込みで稽古終了。

 その後、ぬか床をかき混ぜて人参を仕込んでおく。

 明日の朝には、よい頃合いに漬かっているだろう。

 そのまま、なんとなく眠ることもできず、こんな駄文をつらつら書いている次第。

2003_茶

 静かなる暁、このことわりを思ひつづけて、みづから心に問ひていはく、世を遁れて、山林に交るは、心ををさめて道を行はむとなり、しかるを汝、すがたは聖人にて、心は濁りに染めり、栖はすなはち浄名居士の跡をけがせりといへども、たもつところはわづかに周利槃特が行にだに及ばず、もしこれ貧賤の報のみづから悩ますか、はたまた妄心の至りて狂せるか。
 その時、心さらに答ふることなし。
 ただかたはらに舌根をやとひて、不請阿弥陀仏両三遍申してやみぬ。
 時に建暦の二年、弥生のつごもりごろ、桑門の蓮胤、外山の庵にしてこれを記す。
(『方丈記』鴨長明)


 (おしまい) 
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