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疫病下の日々/(身辺雑記)

2020年 03月14日 01:02 (土)

 すでに門人諸氏には個別に連絡し、本ブログでも書きましたが、


3月14日(土曜)、翠月庵の定例稽古は、新型コロナウイルス予防の観点から休みとします!



 さて、柳生心眼流兵術、柳剛流兵法、柴真揚流柔術と続いた「ある日の一人稽古」シリーズ。

 残りは手裏剣術編と、その他のもの編を書こうと思っているのだが、ちょっと休憩。

 今日は一日机にかじりつきながら、なかなかはかどらない、ベトナムにおけるリハビリテーション医療に関するインタビューのテープ起こしに四苦八苦していた。

 それにしても、最近どうも仕事に対する集中力が上がらない。

 しかしまあ、コロナ禍と政府の愚策による大恐慌を目の前に、仕事があるだけマシということかね。



 今朝読んだ東京新聞の記事では、日本感染症学会の理事長が、

「ウイルスとの戦いは、年をまたいで続くと思わなければならない。恐らくそうなる」

 と指摘する一方で、

「何でも自粛というのはよくない」

 とも述べていた。

 また国の専門家会議では、感染拡大のリスクが高い条件として、

1.密閉空間で換気が悪い
2.多くの人が手の届く距離にいる
3.近距離での会話や発声がある

 の三点を挙げ、この3つの条件が重ならないようにと注意喚起をしている。

 これについて、翠月庵での定例稽古の環境をみると、当てはまるのは3.の「近距離での会話や発声がある」のみだ。

 このように、有識者の発言や国の示唆を勘案すると、現時点と同様の感染状況であれば、来週末21日(土曜)からは、通常通り定例稽古を行ってもよいかなとも考えている。

 もちろんその場合も、

・熱のある人や体調不良の人には、稽古参加を控えてもらう
・稽古場への行き帰りや稽古中の接触など、感染リスクに不安を感じる人には無理に参加を促すことなく、遠慮なく休んでもらう
・稽古前後の手指/武具等の消毒

 など、感染防止への十分な配慮が必要だろう。

 来週以降の稽古については、この週末の感染拡大の様子も考慮し、早めに判断し告知するつもりだ。



 それにしてもコロナ禍によって、世界的なレベルでの株価の下落や経済の悪化、社会不安が高まっている。

 地元では先日、さいたま市が市内の幼稚園や保育園にマスクを配布したのだが、地域にある朝鮮学校附属の幼稚園をあえてその対象から除外し、子どもたちにマスクを配布しなかったのだという。

 地域で暮らす子どもたちに、健やかに育ってほしいという願いには、日本人と北朝鮮人の区別などあろうはずもないし、一条校だのそうでないだのといった理屈で、特定の子どもたちをパージするというのは、なんとも心根がさもしい。

 まさに直球の、人種差別である。

 その後、当該幼稚園の関係者や保護者による抗議が行われ、この事案がマスコミによって広く報道されたこともあってか、さいたま市長が釈明のコメントを出し、方針を一転、それらの幼稚園にもマスクが配布されることになったとのこと。

 まったく、ちびっ子たちの健康くらい、国籍に関係なく大人たちみんなで守ってやれよと、しみじみ思う。



 疫病や災害など天変地異が起きると、必ずそこに差別や迫害が起こるというのは、今も昔も変わらない人間の愚かさというべきか。

 しかし、そういう時だからこそ、少なくとも我々柳剛流の剣を志す一門は、流儀の先師・先人方の教えの通り「惻隠の心」を忘れず、社会的に弱い人たちに対しては「武士の情け」をもって接したい。

 武人の徳目としての「仁」とは、そういうものではないだろうか。

 翠月庵の門人諸氏は、そういう人たちであってほしいし、私自身、そういう人間でありたいと思う。



 さて、もう日付が変わった。

 とっとと稽古して、寝よう。


「僕は人間が偉大な行為をなしうることを知っています。しかし、もしその人間が偉大な感情をいだきえないなら、それは僕には興味のない人間です」(カミュ『ペスト』)

 (了)
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