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跳斬之術の鍛錬、木刀と模造刀/(柳剛流)

2020年 02月26日 12:54 (水)

 昨晩は柳剛流の稽古。

 先週末、翠月庵の定例稽古で指導のために仕太刀を遣った際、

「ちょっと、跳べてないな・・・」

 と感じたことから、跳び斬りの素振りに集中。

 しばらく、拙宅前で木太刀を振るっていたのだが、残念なことに雨が降り出してきたため屋内へ。

 さすがに拙宅内の稽古場(別名・台所)では、四尺四寸二分の長木刀は振るえないので、二尺二寸の木刀に持ち替えて、跳び斬りの基本でもある「右剣」と「左剣」の形を繰り返す。

 木刀の長さがこれだけ変わると、手の内や腕の振りもそれに合わせて微妙に変化する(させる)わけだが、一方で身体そのものの使い方は、木刀が長かろうか短かろうが、その根源は変わってはならない。

 そういう意味で、柳剛流の形=業=術は、基本的には長尺刀の特性を活かしたものであるのだが、仮にも目録や免許を許された者なら、逆に刀や木刀あるいは撓が長かろうが短かろうが、柳剛流の術=強みを十分に発揮できるだけの業前がなければならない。

 実際、柳剛流の史料をひもとくと、一般的な寸法の木刀や短めの真剣(軍刀)などで、形稽古や演武を行ったという記録も散見される。

 こうした点で、普段はめったに行わないのだが、先の定例稽古では剣道形用の模造刀で柳剛流の剣術形の稽古をしたのだが、普段の長木刀に比べると、また違った感覚があり、切紙以上の稽古者は、こうした稽古も折にふれてやっておくべきだろう。

 実際、仙台藩角田伝柳剛流の七代師範である佐藤正敏先生が公開で演武をされた際は、木刀ではなく刀を用いて行ったと聞く。

 また、手元にある『剣道・伝説の京都大会(昭和)―徳江正之写真集』(体育とスポーツ出版社) を見ると、紀州藩田丸伝柳剛流の三村先生も、木刀ではなく刀で演武をされているのが分かる。

 このように柳剛流では、木刀ではなく刀での形の演武もけして珍しいものではなかっただけに、我々もそのような稽古にある程度習熟しておく必要があろうかと思う。

IMG_0902_柳剛流剣術


 (了)
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