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お楽しみの三宅坂/(身辺雑記)

2020年 02月19日 12:12 (水)

 過日、親しい人にご招待をいただき、三宅坂で2月の文楽公演を鑑賞。

 今回は、第一部の「菅原伝授手習鑑」と、第二部の「新版歌祭文」、「傾城反魂香」を満喫した。

 「菅原伝授手習鑑」では桜丸切腹の段で、人形浄瑠璃文楽の生けるレジェンド・吉田簑助が登場。お元気な姿を見ることができ、ひと安心。

 千歳太夫の語りも口跡よく情感もあふれ、納得のいくものであった。

 第二部「新版歌祭文」野崎村の段では、「闘う三味線」こと人間国宝・鶴澤清治が、休養中の呂勢太夫に代わって織太夫の相三味線として登場。

 清治の薫陶の影響か、これまで織太夫に感じられた「不必要に華美な語り」がいささか収まり、従来よりもしっとりと聞かせるようになったのは良かった。

 また、切場の三味線を弾いた六世燕三の音色がいつになく情感にあふれ粒だっており、たいへんに聴きごたえがあったのも印象的であった。

 第二部の後半は、竹本津駒太夫改め六代目竹本錣太夫襲名披露狂言「傾城反魂香」 土佐将監閑居の段。

 錣太夫の語りは、その師匠である津太夫をほうふつとさせるスケールの大きな、かつ繊細なもので、聞きごたえのあるものであった。

 もっとも個人的に「吃又」は、五世伊達太夫によるチャーミングで人情味あふれる語りの方が好みなのだけれども。



 今回も一日たっぷりと文楽を満喫することができ、実に幸せな時間を過ごすことができた。

 なお、今回は錣太夫の襲名披露公演だったわけだが、どういうわけかいつものように舞台上での華やかな襲名挨拶は無く、床の上での口上だったのはなぜなのだろう?

 大衆芸能の襲名披露は、やはり華やかで賑々しい方が良いと思うのだけれどもねえ。

2002_文楽

 (了)
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