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破廉恥/(時評)

2020年 02月18日 08:10 (火)

 確定申告の書類を作るために膨大な伝票の山と格闘し、終わったのは日付が変わるギリギリ前。

 こうして昨年1年間の自分の売り上げや経費、収入を数字で突き付けられると改めて、

「儲かんねえなあ・・・」

 と実感する(苦笑)。

 報道によればGDPも2期連続マイナスで、特に最新の数値(昨年10~12月)はマイナス6.3%とのこと!

 これが「アベノミクス」なる愚策の成果というわけだ。

 仕事をしながら聞き流すインターネットの国会審議中継では、首相のウソと居直り、品位に欠けたヤジと言語不明瞭な言い訳を聞かされるばかりで、本当に気が滅入る。

 この人は近年、日を追うごとに人相が悪相になっているわけだが、どうしてこんなに平気でうそがつけ、しかもそれがばれても居直れるのだろうかと不思議に思う。



 人相そしてうそという点で、最近興味深いなと思ったのが、京都”あ~ん”不倫旅行&コネクティングルーム不倫出張が問題となっている、首相の右腕という内閣府補佐官のオッサンと厚労省審議官のオバチャンだ。

 特に、このオバチャンの顔を見ていると、悪相が顔に出てしまっていて、「あ~あ・・・、こりゃあひでえや」という感じである。

 それにしても、仮にも行政の指導的立場にある者が、下々から集めた公金を使ってノコノコと不倫旅行をし、あまつさえそれがばれても平気な顔をして居直っている。

 そういう醜態をみていると、今の若者たちの言葉で言えば人間として、

「クソだな」

 と思う。

 一方で人の世には、悲しい巡り合わせによる「わりなき恋」というものもある。

 そのような人間のどうしようもなさをリリカルに描く、人形浄瑠璃文楽を愛する者のひとりとして、私はそれをすべて否定はしない。

 しかしそれは、わりなき道行を往く二人が世間様に対して、墓場に行くまで互いの想いを隠し通してはじめて、そこに一片のつつましやかな「美」や「哀切」が見て取れるものなのだ。

 だからこそ映画『マディソン郡の橋』は、名作なのである。

 それかあらぬか、このオッサンとオバチャンは、京都への不倫旅行で乳繰り合っている真っ最中を文春に撮影されて暴露された後も、平然と居直っている。

 加えて不倫旅行の途中で、我が国における再生医療の至宝・山中先生を、権力をかさに恫喝したというのだから、もう人として終わっていると言っても過言ではあるまい。

 こんな没義道漢たちが、内閣府や厚労省の上級官僚としてそっくり返っているわけだ。

 その下で働くまじめな公務員の皆さんは、さぞかし腸が煮えくり返えり、この二人を軽蔑していることだろう。

 「破廉恥」とはまさにこういうことだと、しみじみ思う。

 ま、私如き路地裏の流れ武芸者兼ニワカ易者が、そんなふうに世を憂いても、どうしようもないわけだがね。



 そんな静かな、しかし深い怒りと絶望を感じつつ一日の業務を終えたせいか、夜の稽古にも今一つ身が入らず。

 二間座打ちで手裏剣をしばらく打っていたのだが、どうにも気が乗らない。

 そこで暗鬱な気分を断ち切ろうと、真剣で柳剛流居合を抜く。

 さらに柳剛流剣術「右剣」と「左剣」の形を、これも真剣で何度も繰り返す。

 こうして深夜、半刻ほど剣を振るい、ようやく心のよどんだ気鬱が晴れた。

 醜い男女の愚行に比べ、柳剛流の剣の道はいつでも清々しい。

 さっぱりとした気持ちで稽古を終え、入浴して汗を流し、睡眠薬代わりに兵頭二十八師訳・岡谷繁実著の『名将言行録』を読みながら床に着いた。

 すべて世は、事も無し。

1908_柳剛流殺活免許

夫れ剣柔は身を修め心を正すを以て本となす。
心正しくば則ち視る物明らか也。
或は此の術を以て輙(たやす)く闘争に及ぶ者有り。
此れ吾が党の深く戒むる所也。
当流を修めんと欲する者は、先ず心を正すを以て要と為すべし。
(柳剛流殺活免許巻より)


 (了) 
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