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実践で活きる! 柴真揚流柔術あるいは柳生心眼流兵術/(古流柔術)

2020年 02月13日 17:13 (木)

 アクシデントとは、文字通り突然起こるものだ。

 2月とは思えない、暖かい日の午後。

 私は愛車「ヒステリック・クララⅡ号」(近所のセキネさんからもらった、中古のママチャリ)のステアリングを握りながら、市役所通りの自転車レーンを快適に飛ばしていた。

 すると、前方およそ50メートル先に、クロネコヤマトの車が停車している。

 「チッ」っと軽く舌打ちをしながら、やむを得ず左の歩道に車線を変更しようと、車道にある自転車レーンと歩道との段差が途切れた、のり面部分でステアリングを軽く左に切った。

 しかし、思った以上にのり面の角度が急だったことと、乗り上げる際にペダルを踏んで後輪のトルクを強めなかったこと、さらにのり面に対して自転車の前輪の進入角度が浅すぎたことから、フロントタイヤが一気に横滑りし、車体が前進しながら左側へ転倒。

 ハンドルを握ったままいったん左足を着いて体勢を立て直そうとしたのだが、前進する自転車の車体と自分の身体の慣性の勢いが強すぎて倒れる自転車を支え切れず、そのまま私の身体はハンドルを飛び越えて、頭から前方11時の方向に投げ出されてしまったのである。

 野球のヘッドスライディングのように頭から投げ出され、アスファルトで舗装された歩道に顔面から突っ込む!

 という刹那、とっさに右の底掌で地面を叩いて身体を左前方へひねり、そのまま羽打ちをせずに前方回転の受け身をとる。

 そして無意識のうちに、柴真揚流の平ノ一文字の構えでぴたりと着地、残心。

 この一瞬、

「む~ん我ながら今、オレはちょっとカッコイイかも・・・」

 と思ったのは、ココだけの秘密である(爆)。

 そして、これら一連の出来事の一部始終を見ていた、前の方の歩道を歩いていた数組のちびっ子&若いお母さんたちから、

「おおぅ! スゴイ!!」

 と歓声が上がった。

図真の位3
▲着地した瞬間は、こんな感じ。もちろん、釣鐘を両手で覆うことも忘れなかったのは、言うまでも有馬温泉



 ひと呼吸、平ノ一文字で残身の後、実は受け身を取る前に体勢を変えるために底掌を突いた際、親指の付け根を痛めてしまったらしく、右手が超痛いのだけれど、スーパーヒーローのアクションを目の前で見たように感動しているちびっ子たちの手前、

「痛ってぇ・・・」

 などと、呻くわけにもいかない。

 スーパーヒーローは、ちょっとやそっとで痛がったりはしないのである。

 私は何事もなかったように自転車を起こし、愛用のB15‐Dフライトジャケットとユニクロのジーパンについた埃を叩き落としながら、ダッカーの悪者を倒した後の早川健のごとく、ちびっ子たちにウィンクを1発小粋にかまし、その場を颯爽と立ち去ったのであった・・・。
 


 それにしても、ヘルメットなどしていない状態で顔面から思いっきりダイブしたにも関わらず、顔も頭もまったく打たず、背中や腰を傷めることもなく、最小限のダメージで済んだのは、柴真揚流の稽古の賜物であろうか、はたまた柳生心眼流の返し(マクリ・ムクリ)の鍛錬の成果であろうか。

 ま、先の週末の翠月庵の稽古では、柴真揚流の柔術表早業居捕を徹底的に稽古したからな。

 まさに柔(やわら)の鍛錬が、実践で活きた瞬間であった。



 本日の教訓。

 それでも、やっぱり手が痛い・・・(涙)。

 (了)
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