FC2ブログ

03月 « 2020年04月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  » 05月

講道館柔道「極の形」と、柴真揚流柔術「表早業居捕」/(古流柔術)

2020年 02月05日 12:07 (水)

 夜、柴真揚流の稽古の後、ちょっと思うところがあり、講道館柔道の「極の形」の資料につらつらと目を通す。

 こうして改めて極の形をみると、なかなか良くできた体系であるなと思う。

 また、講道館の極の形、特に居取の中には、柴真揚流と似たものが散見され、たいへんに興味深い。

 例えば、極の形の居取1本目である「両手捕」は、柴真揚流柔術表早業居捕の5本目である「両手捕」と比べると、蹴足の当て方と最終的な極め方は異なるが、作りや掛けの原理はほぼ同じだ。

 これは、極の形の両手捕も柴真揚流の両手捕も、いずれも天神真楊流の中段居捕「両手詰」が原型になっているからではないかと推察できる。

1903_天神真楊流
▲対座した状態から水月へ蹴り込む、天神真楊流の中段居捕「両手詰」
(吉田千春・磯又右衛門著『天神真楊流柔術極意教授図解』より)



 あるいは、極の形居取2本目の「突掛」は、柴真揚流の居捕13本目「石火」と比較すると、当身の外し方や当て方、極め方が異なるものの、やはり体捌きや拍子などの原理は、ほぼ同じ動きだ。

 同様に、極の形居取5本目「後取」と柴真揚流の居捕12本目「両羽捕」も、技の施し方や当身の部位などは異なるものの、形=業そのものの根源となる原理は同じである。

 思うに講道館柔道も柴真揚流も、その親流儀の一つは共に天神真楊流であり、このため期せずして似たような原理の業=形がみられるのではなかろうか。



 講道館では最近、極の形や講道館護身術など形の研修会を定期的に開催、多くの柔道家に広く門戸を開き、好評を得ているという。

 これは、たいへんに素晴らしいことだと思う。

 私たちも柴真揚流や柳生心眼流など、古流柔術の素晴らしい形=業=術をたゆまず練磨し、その貴重な伝承を次の世代へつなげていかなければならない。

 (了) 
関連記事
スポンサーサイト