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生活防衛/(身辺雑記)

2020年 02月04日 08:58 (火)

 昨夜、県立武道館での空手月例稽古の帰りにドラッグストアに寄ってみたのだが、マスクはすべて品切れ。そして今後の入荷予定は未定とのこと。

 そういえば平成の米騒動の時、私が住んでいた十条のアパートの隣が米屋だったのだが、店内をのぞくと本当に米が一袋も無くて驚いたものだ。

 こういうことが起きるたびに、我々はなんと不安定で脆い消費社会に生きているのだろうかと嘆息するのみ。

 しかたなく、1本だけ売れ残っていた消毒用のエタノールを購入して帰宅した。

  *  *  *  *  *

 消毒と言えば、先の京都の市長選では、トイレの便器を素手で洗うことを推奨しているカルトな現職の市長が再選を果たしたとか。

 医療従事者向けの新聞や雑誌の取材・執筆をメインとする記者として言わせてもらえば、ノロウイルスや新型コロナウイルスなど、糞口感染する疾病が問題となっているなか、どういう意図なのかさっぱり理解できないのだが、素手で便器を洗うというのは公衆衛生や疾病予防という観点から、自分や家族、そして周囲の人に迷惑をかける非常に愚かな行為だ。

 なにより、便器を素手で洗っても人格は陶冶されない。

 単に不衛生なだけである。 

 *  *  *  *  *

 「承知したとは言ったが、確約はしていない」とか、「広く募ったが、募集はしていない」など、国会中継や新聞記事で政府与党の政治家や官僚たちが発する、あまりにも低レベルで人を小バカにした発言に、心の底からゲンナリとする。

 上級国民たちがこれほど「コトバ」を軽んじ、その信頼性や品位を棄損しているのだから、これからの社会を担う子どもたちに対して、「正直であれ」とか「嘘をついてはいけない」とか、「人には優しくしなさい」などとは、この国の大人たちは到底言えまい。

 私も、

「締め切りは承ったが、それを守るとは約束していない」

 とか言ってもいいのかなと思うのが、そんなことをすれば仕事を干されて食えなくなるだけなので、頭を低くして日がな一日カタカタとキーボードを叩いている次第。

 *  *  *  *  *

 2月は確定申告なので、昨年分の帳簿や伝票などを整理しているのだが、いやはやまったく絶望的に不景気である。

 よくこの収入で生活をし、あまつさえ武芸の稽古や指導などをしているなあと、我ながらしみじみ感心する。

 というわけで、生きていくために今できるのは、ひたすら倹約しかない。

 食事はすべて自炊、3日に1度は米の量が少なくて済むのでお粥とし、漬物は自家製、大根の皮は天日干しして味噌汁の具にし、蕪の葉っぱはもとより葉の付け根の部分も捨てずに調理して食べる(蕪はここが一番旨い)。

 20年前に買った袴の破れをチクチクと繕い、木刀は打ち合ってもささくれないよう丁寧に油をひいて乾燥を防ぎ、33年前に旧師からいただいた居合刀を大切に修繕しながら使い、着古した木綿の着物を切って雑巾にする。

 幸か不幸か、30年も一人暮らしをしていると、炊事、洗濯、掃除、裁縫と、たいがいの家事は自分でできるようになる。

 何事も修練の賜物だ。

 紙パックの焼酎をお湯割りにした慎ましい晩酌の肴は、自家製の蕪の漬物と、これまた自家製の特製なめ茸だ(これがまた、旨い!)。

 しかし、たまには下関のトラフグを肴に、宇宙一旨い日本酒である久保田の万寿や、銀河一旨いウイスキーであるアードベッグを思うさま飲んでみたいものである・・・(涙)。

 とにかく徹底的に倹約し、生きていくための貯蓄を1円でも増やし、自分の命と暮らしを守らねばならぬ。

 武芸の稽古ができるのも、日々の暮らしがあってこそだと、改めて静かに心に誓う、立春の朝。


「若いうちは貧乏がいいです。貧乏は、歳をとってから経験するものではありません」(永六輔)


 (おしまい)
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