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令和プロレタリア武道/(武術・武道)

2020年 01月03日 08:50 (金)

 世間様はまだまだお屠蘇気分であろうが、私は12月30日仕事納めの1月2日仕事始め。

 それどころか、昨夜原稿を書き終わったのは夜中の12時過ぎであり、新年早々、マックスパワーでの原稿書きである。

 ・・・と書くと、

「新年早々、商売繁盛でなによりですな」

 などと言われそうだが、さにあらず。

 新年早々、そんな勢いで仕事をしないと、とてもぢゃあないが食っていけないのである。

 年末、2019年の年間の事業収益を集計したところ、前年比で数十万円の赤字であった。

 これはまあ、消費税増税分の影響も含めて想定の範囲内であったのだが、それにしても厳しい現実であることには変わりがない。

 しかも今年はオリンピック開催後にやってくる不況、さらに2023年に完全実施されるインボイスなど、我々自営の零細事業者には、向こう数年間、悲惨極まりない不況悪政の先行きしか示されていない。

 一方で、出版不況は恒常的なものになりつつあり、原稿料は下がる一方である。

 ゆえに生き残りをかけた本当のサバイバルが、2020年の新年早々始まったというのが実感だ。

 ことに23年から完全実施されるインボイスは、我々、所得の少ない個人事業者には致命的ともいえる破壊的大増税だけに、完全実施までの残り3年ちょっとで、どれだけ生活防衛のための備えを固められるかに、冗談抜きで命がかかっている。

 *  *  *  *  *

 2023年10月のインボイス完全実施という「審判の日」に向けて、1円でも多く稼いで貯蓄をすると同時に、支出削減においても大ナタを振るわねばならない。

 さりとて、すでに三食すべて自炊、ダイコンの皮まで捨てずに食べ、家での晩酌さえ制限している現状では、もはや支出削減ができるのは、これまで家計における聖域であった武道関連のコストしかない。

 というわけで、まことに残念なことながら、今年は武道関連の支出を最小限に絞っていく。

 このため各方面の皆さんには、なにかと不義理をするかもしれませんが、ご寛恕いただきたいと存じます。

 なにしろ、日々の暮らしが安定してこその武道修行です。

 *  *  *  *  *

 一方で、腐敗しきった安倍政権や自民・公明両党の政治に象徴される、ネオリベラリズム(新自由主義)に基づいた無慈悲で冷酷な格差社会が極まりつつあるこんな時代だからこそ、街の片隅に生きる流れ武芸者として、

「たとえ貧しくとも、武道修行は続けられる」

 ということを、我が身をもって後進の、特に若い人たちに示していきたいという想いもある。

 日本の伝統武道は、たとえば堕落した「現代の茶道」のような、富裕層や上級国民のためだけの道楽や手慰みではない。

 貧富の差に関わりなく、稽古の実践とその積み重ねによって自己実現ができる、わが国の伝統的な身体文化であり、武人の行動科学である。

 柳剛流の歴史を振り返っても、江戸後期から明治初めにかけて武州や陸前での興隆を支えていたのは、地域で暮らす農民や貧しい下級の武士たちであった。

 だからこそ令和の今も、たとえ暮らしが貧しくとも武道の門を叩くことができ、稽古が続けられるということを、富裕層でも上級国民でもない私のような「持たざる者」が、身をもって示すのもまた、何かの意味があるのではなかろうか。

 出自や財力に関わりなく、まじめにコツコツ、主体性を持ちながら稽古を続ける者が上達し、昨日よりも今日、より「勁(つよ)く」なれるよう導くのが、我々、皆伝者の務めだ。

 伝統武道の修行や伝承とは、そうあるべきだと私は信じている。

 柳剛流祖・岡田惣右衛門以下、流儀歴代の先師・先人方も、きっと泉下でそのように望んでいるのではないだろうか。

           ソードのペイジ


 (了)
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