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柴真揚流における拳での当身/(古流柔術)

2019年 12月06日 01:50 (金)

 水曜夜の空手の稽古で、腰と左手首を少々傷めてしまったため、今晩の稽古は軽めに、柴真揚流の表早業立合投捨のおさらい。

 形の動きを確認しつつ、適宜、当身台への打ち込みを交える。

 柴真揚流の拳による当身は、日本の古流柔術によくみられる親指を握り込んだ拳形で、掌の側を上に向けた状態で水月や電光に突き込むものだ。

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▲親指を握り込んだ、柔術特有の拳形



 この突き方は、空手道でいうところの「裏突き」あるいは「下突き」とよく似ている。

 そして、柴真揚流の稽古をしていて実感できるのは、こうした突き方は彼我が組み合うような、ごく近い間合から当身を入れるのに、たいへん適したものだということだ。

 一方でこの当ては、手の甲の側が上を向く空手の正拳突きやボクシングにおけるストレートなどと比べると、当て方はもとより身体の使い方そのものが大きく異なる。

 このため形の反復によって、この当て方に最適な身体の使い方に習熟するのと併せて、実際に当身台やサンドバック、防具を付けた相手などに拳を打ち込み、当て具合を体得しておかねばならない。

 私は形稽古に加えて、主に畳を使った当身台へ打ち込むようにしているが、最近になってようやく、柴真揚流としての拳での当身に十分な手ごたえを感じられるようになってきた。

 この当身は、ともすると貧弱な「手打ち」になりがちなため、全身の統一力と体幹の強さ、そして腰のキレを最大限に生かして当てることを覚える必要がある。

 柴真楊流では、拳での当身と同様に肘当てや蹴足も多用するが、個人的には、それらの中でも最も難しいのが拳での当て身であると思う。

 このシンプルな「業」を、稽古を通じて「術」のレベルにまで高めていきたいものだ。

1912_拳法図解_突込
▲明治21(1888)年の『拳法図解』(久富鉄太郎著)より、「行連レ右突込」。受は、掌を上にした柔術独特の突き方をしているのが分かる。ただし、柴真揚流の視点で見ると、この受の突き方は非常に「なっちゃあいない」、ダメな突き方である(笑)。柔術的な拳での当身を、「業」=「術」として十分に効かせるためには、重要な口伝がいくつかある


 (了)
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