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初心に還る/(柳剛流)

2019年 10月04日 00:30 (金)

 夜が明けて午前10時頃締切の原稿があるので、これから4時頃まで仮眠。

 ・・・なのだがその前に、短い時間であるが柳剛流の稽古。

 備之伝、備十五ケ条フセギ秘伝、そして「右剣」の形を遣う。

 最近本当に、この柳剛流で学ぶ最初の形=業=術の奥深さを、しみじみと感じている。

 これは、この春から入門した剣術初心者の門人に対して、「右剣」をいちから指導していることが原因だ。

 全く剣の素養の無い、本当にまっさらな状態の門人へ指導をすることで、私自身がこの形を、あらためて丁寧に見直すことになったのである。

 一つ一つの動作、運足、間積り、拍子、斬撃、跳び違い、脚斬り、極め、そして位と、このたった一つの形に、柳剛流兵法のすべてが内包されているのだ。

 それゆえに古来から柳剛流では、切紙の階梯で最初に学ぶこの「右剣」と、次に学ぶ「左剣」は、非常に大切にされてきた。

 たとえば、紀州藩田丸伝柳剛流の貴重な史料である『日本竹苞雑誌』第一号を読むと、演武の際に他の形は木刀で行われるの対し、「右剣」と「左剣」だけは真剣を遣い、最後に披露されているのが意味深長だ。

1910_柳剛流_日本竹苞雑誌


 柳剛流を学ぶ者は常に、「右剣」の事理に立ち還りながら、丁寧に稽古を積み重ねていかなければならない。

 (了)
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