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警視流、鎌、そして柴真揚流/(武術・武道)

2019年 07月21日 11:26 (日)

 昨日は、翠月庵の定例稽古であった。

 それにしても、気温29.6度、湿度72%、向こう1か月の長雨をたっぷりと吸い込んだ草地の野天稽古場では、立っているだけでミストサウナに入っているようで、意識がもうろうとし、少し体を動かすだけで呼吸が乱れる。

 稽古着に着替えるとすぐに汗が吹き出し、30分もすると絞れるほどの重さとなるので、経口補水液の用意は絶対に欠かせない。

 それでも我々は剣を振るい、柔(やわら)を取る。

 寒天酷暑もまた、武芸修行。

 というか、ま、単に過酷なだけなんだけどな・・・・・・(苦笑)。



 これまでの長雨で、地面が多量の水分を吸ってぬかるんでおり、手裏剣の打剣で激しく踏み込むと地を掘って荒れてしまうため、今回は手裏剣の稽古は中止。

 警視流立居合のおさらいから始める。

 まずは礼法を細かく丁寧に解説・指導し、その上で「前腰」、「無想返し」、「廻り掛け」、「右の敵」、「四方」と、5本を丁寧に繰り返す。

 次いで、受注生産の稽古用の鎌が、半年がかりでようやく手元に届いたので、甲陽水月流の鎌の形を稽古。

 1本目の「富士折」から5本目の「富士留」まで、前半5本をおさらいしつつ、Y氏に仕方を指導する。

 師によればこの鎌の形は、「草刈鎌」と呼ばれる山本無辺流の業がベースになっているという。

 全体的にシンプルだが、なかなかに味わい深い形だ。

1907_鎌
▲受注生産のため、注文から半年がかりでようやく届いた稽古用の鎌



 稽古後半は、柴真揚流の形を取る。

 まずは、居捕の1本目である「左巴」から「右巴」、「左車」、「右車」と、最初の4本を、くんずほぐれつ繰り返しとりながら指導していると、絞れるほど汗を吸った稽古着が、さらに汗で重くなる。

 きつい・・・、フィジカル的に。

 しかし、これもまた、野趣あふれる「屋根なし、床なし、冷暖房なし」の野天道場ならではの鍛錬である。

 巴と車の後は、5本目「両手捕」、6本目「片胸捕」、7本目「両胸捕」について、受と捕を交代しなが何度も繰り返す。

 激しい蹴足、体当たりのごとく打ち込む独特のレバーブローやストマックブロー、突きさすような肘当てなど、徹底的に当身を使って当て殺す柴真揚流の業は、「柔術早業」という呼び名がぴったりであり、その形稽古は伝統派空手道の約束組手のようでもある。

 このあとは柳剛流のおさらいをしたかったのであるが、まことに残念なことに、3時間の定例稽古はここで終了。

 柳剛流は、各自、自主練でしっかりと復習しておいてください。

180825_140416.jpg
▲地面に敷いた茣蓙の上で、くんずほぐれつ柔術(やわら)を取る



 それにしても、まだ本格的な夏はこれからなわけだが・・・、早く秋にならないかねえ。

 真夏の野天稽古は、年々、体に堪えるようになってきた。

 安美錦は、40歳で引退。

 ご苦労様でした。

 私も、もう、この秋で50歳なんだよなあ・・・・・・。

 南無八幡大菩薩。

 
 (了)
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