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やわら三昧/(古流柔術)

2019年 06月03日 11:00 (月)

 先日の定例稽古。

 当初は柳剛流を中心にする予定であったのだが、出席者の変動の関係で、柔術(やわら)の稽古が中心となった。

 まずは、ウォ―ミングアップ代わりに手裏剣から。

 私は初心に還って、3間間合での順体と逆体の打剣に集中する。

 それにしても、最近手裏剣の稽古はサボりがちだったので、的中が安定しない・・・。

 精進すべし!



 1時間ほど打剣に集中した後は、柳生心眼流の稽古。

 向い振りで体をほぐした後、捕と受を交代しながら「切」の組形を丁寧に繰り返す。

 無声の気合いをもって体内で気を燃焼させ、爆発する気を一気に相手にぶつける「切」の素振は、難易度が高く心身にかかる負荷も高い。

 また、この日は気温こそ27度ほどであったが湿度が高く、あまり風も吹いていないことから、若干熱中症気味なのだろうか、倦怠感も強かった。

 それでも組形の「返し」で後方転回を繰り返していると、心身を集中させるためか、意識がピリッとして心地よい。

 師の教えによれば、心眼流の「返し」は身体技法的な面に加え、転回することで「気」を巡らして心身を調整する「養生」的な面もあるのだという。

 たしかに「返し」の受をとっていると、なんとなく心身が爽快になるから不思議だ。

1902_柳生心眼流_3
▲柳生心眼流の素振の組形では、受は自ら後方に回転して逃れる



 「切」の組形の後は、「取放」の稽古。

 「取放」は、その後に学ぶ「取返」につながる重要な稽古だ。

 片衣から大搦まで、何度も何度も繰り返すのだが、これは捕より受の方がフィジカル的にキツイ。

 何しろ業をかけられるたびに、受はたいへんに負荷の高いプッシュアップ(腕立て伏せ)を繰り返すのである・・・(苦笑)。

 しかし受も捕も、次に学ぶ「取返」の形を確実にとれるようになるためには、この「取放」にしっかりと習熟しなければならぬ。



 1時間半ほどで柳生心眼流を終え、続いて柴真揚流の稽古。

 居捕の1本目「左巴」、2本目「右巴」を丁寧に繰り返す。

 古流の武芸では多くの場合、最初に学ぶ形=業が、初学の門であり極意でもあるという。

 柴真揚流の「左巴」「右巴」も、「これぞまさに、柴真揚流!」という趣たっぷりの形だ。

 ありていに言えば、「とにかく蹴殺し、当て殺す」、というものである。

 かつて、神道自然流空手術の創始者である小西康裕先生も柴真揚流を学び、その影響を受けたというが、さもありなんと思う。

 受身と捕手を交代しながら形を繰り返し打った後は、当身台へ実際に当身を打ち込ませる。

 当身に習熟していない者については、特に蹴足の際、十分に上足底を対象に当てることができず、多くの場合、足底をかすり上げるような当てになってしまう傾向がある。

 このため、当身台なりサンドバックなりを使い(もちろん人体でも構わない)、実際に拳足を当てる稽古をさせることが重要だ。

 また、「当てるよりも早く引く」というやわら特有の電撃的な当身の感覚を身につけるためにも、こうした実打の稽古は欠かすことができない。

 当身台にしっかりと上足底を蹴り込み、しかも当て放しではなく当てるよりも早く引く。

 その上で、

 「的は身の内一・二寸」

 という感覚を、体で会得しなければならない。



 そこうするうちに、定例稽古の時間は終了。

 柳剛流のおさらいもやりたかったのだが、やむをえまい。

 次週、たっぷり稽古するとしよう。

 (了)
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