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次の「場」へ/(柳剛流)

2019年 04月19日 11:16 (金)

 締め切りが迫っているにも関わらず、高齢者介護に関する単行本の仕事がなかなか思うようにはかどらない。

 そのせいか、昨晩からいささか迷走気味の翠月庵である・・・。



 先の苗木城での演武から、すでに一週間。

 いまだ、柳生心眼流演武の確かな手ごたえが強く心身に残っているのだが、もはやそれは過ぎ去ったこと。

 このため今週は、もっぱら柳剛流の稽古に専念。昨晩も二尺八寸八分の差料で、柳剛流居合に集中した。

 私の体格では、この刃長の差料での抜き差しはなかなか難儀なのであるが、柳剛流居合は本質的に「鍛錬形」なので、こうした負荷の高い長さの刀を使い、自分の体を最大限に大きく使わなければならない。

 ゆえに、現実的にはあり得ないことだが、もし刀をもって戦わなければならないようなことがあったとしたら、私はこの長すぎる二尺八寸超の差料は選ばない。

 二尺二寸一分の市原長光を選ぶ。

 重ね厚く、身幅広く、猪首気味の切先で、打刀としてはやや短く取り回しがよいこの差料であれば、戦塵の場でも己を託せるかと思う。

市原長光



 「居合は鍛錬形である」

 という、流祖・岡田惣右衛門の思想が明確に示されていることが、柳剛流居合の大きな特徴だ。

 長い差料を用い(先師の中には、三尺を超える刀を用いていた方もいる)、身体を最大限にまで大きく使い、座位にて刀の抜き差しと斬撃、そして跳び違いを徹底的に練る。

 これによって柳剛流ならではの、跳斬之妙術を我が物とするのである。



 今しばらく心身両面で過酷な仕事が続くが、倦まず弛まずコツコツと流祖の剣を磨きながら、次の「場」へと向かうとしよう。

1810_松代演武_柳剛流居合


「脚を斫る之術、是より先の諸家未だ嘗て講ぜざる所にして、先生意を以て之を剏め、特に其妙を極む」(「柳剛流祖岡田先生之碑」石巻市大門崎)


 (了)
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