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不易たるもの/(身辺雑記)

2019年 03月30日 10:41 (土)

 昨夜は、向こう2年間のパソコンの全データ消失&予想外の出費で打ちひしがれ、さっさとふて寝をしてしまおうということに。

 さりとて、稽古はさぼれないので、気力を振り絞って稽古着に着替え、木太刀を執る。

 鏡に映る己の姿に、柳剛流の備十五ヶ条フセギ秘伝で対峙する。

 木太刀を振るいながら、ただその事だけに集中する。

 剣術をひとさらい繰り返し、続いては柴真揚流。

 虚空の相手に向かい、拳を突き、蹴足を入れ、肘を当て、投げ、拉ぎ、抑える。

 柳剛流も柴真揚流も、その形=業と、そこに込められた武芸のエッセンスは、150年あるいは200有余年前の流祖から変わらず、失われることなく伝えられてきたものだと思うと、その不易さに改めて深い感慨を覚える。

 伝承する者がいて、それを次代に伝えようという意思があり、受け継ぐ者がいれば、流儀の業=流祖の思想が失われることはない。

 そこが、ハードディスクに記憶されたデータとの違いということか・・・。

 などと、こじつけながら、心持ちを少し軽くして眠りについた次第。

1812_柳剛流_中段の構え
▲ハードディスクのデータは消失したが、画像などについては、
主なものはクラウド上にあるので無事である



「たしかに日本の桜花は、風に身を任せて片々と落ちる時これを誇るものであろう。吉野や嵐山のかおる雪崩の前に立ったことのある人は、だれでもきっとそう感じたであろう。宝石をちりばめた雲のごとく飛ぶことしばし、また水晶の流れの上に舞い、落ちては笑う波の上に身を浮かべて流れながら『いざさらば春よ、われらは永遠の旅に行く。』というようである」
(「茶の本」岡倉覚三著・村岡博訳/岩波書店)


 (了)
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