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柳剛流の士として/(柳剛流)

2019年 03月22日 23:20 (金)

 剛(つよ)くあることは、自由になることなのだと思う。

 12歳で初めて武芸の門を叩いた時から、ずっとそう思っている。

 古武道に幻滅し、29歳で入門した空手道の厳しく激しい稽古で、年下の若者たちに組手で殴られ蹴られ転がされながらも、そう思って歯を食いしばって鍛練を続けた。

 厳しくも優しく指導をしてくださった土佐邦彦先生の、

 「瀬沼さん、青白きインテリではダメだ!」

 というお言葉、そして、

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一、大いなる勇気を養うこと
一、礼儀を大切にすること
一、恥を知ること
一、努力の精神を養うこと
一、誠実を旨とすること
~~~~~~~~~~~~~~~~~

 という、玄制流武徳会の道場訓は、同会を退会して久しい今も、私の武道人生における大切な座右の銘だ。



 その後、再び古流の門に還って幾年月。

 今、柳剛流をはじめとした古流武術の師範として、門人たちの指導をしていても、こうした思いは変わらない。

 武芸を学ぶ人は皆、心優しくありたい。

 大切な人たちを守り、弱きを助け強きを挫く、心正しい人であってほしい。

 そしてその魂は、いつも自由でありたい。

 私は強者に踏みにじられたくはないし、弱者を踏みにじりたくもない。

 無害な他者を攻撃したくはないし、他者から攻撃をされたくもない。

 しかし、もし理不尽かつ不当な侵害や攻撃があるのなら、全力をもってそれを邀撃殲滅する知恵と力、業と覚悟を持ち続けたい。

 そのために、今もこれからも武技を錬り心を磨き、柳の如く剛い人でありたいと思う。

 そして叶う事ならば、己の臨終の際には流祖・岡田惣右衛門や岡田左馬輔の御霊から、

 「21世紀の人間にしては、お前さんもそれなりにがんばったね」

 と、ほめられて、愛する人たちの待つ西方浄土へ旅立てれば、それで十分に満足である。


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 夫れ剣柔は身を修め心を正すを以て本となす。

 心正しくば則ち視る物明らか也。

 或は此の術を以て輙(たやす)く闘争に及ぶ者有り。

 此れ吾が党の深く戒むる所也。

 当流を修めんと欲する者は、先ず心を正すを以て要と為すべし。

 仮に稽古試合の如きも亦、戦場に向うが如くして、

 必ず忽(ゆるがせ)にするべからず。

       (柳剛流殺活免許巻より)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 (了)
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