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2月の水月塾本部稽古(その2)~甲陽水月流、柴真揚流/(武術・武道)

2019年 02月24日 23:47 (日)

 本日は、水月塾本部での稽古。

 1月の本部稽古を風邪で休んでしまったため、2月は師にお願いして2回、本部稽古に参加させていただいた次第である。

 午前中は、甲陽水月流柔術の鎌の形を指導していただく。

 10本の形に、鎌を用いる武技の体動があまねく含まれているもので、たいへんに興味深い。

 これらの技法は、かつて師が東北で学ばれた、山本無辺流の業などがベースになっているのだという。

 また個人的に思うのは、短棒や鉄扇など比較的長さの短い武具の中でも、特に鎌は、技法の広がりの幅があるのが特徴の様に感じた。

 一方で、一見シンプルな技ながら、これを武技として使えるようにするには、相当の修練が必要に思う。

 まあ、難しいからこその、武芸の鍛練というものだ。



 昼食をはさみ、午後の稽古は柴真揚流柔術。

 師に受を執っていただき、居捕の「横車」、「飛違」、「両羽捕」、「石火」、「袖車」、「御使者捕」と、6本の形を伝授していただいた。

 「袖車」は天神真楊流の業としてよく知られており、私も今から30年以上も前の昭和時代終わり頃、天神真揚流の故久保田敏弘先生に直接ご指南いただいたことがあるのは、今となっては懐かしい思い出だ。

 しかし柴真揚流の「袖車」は、天神真楊流とはいささか趣の異なる取り口のもので、いかにも柴真揚流らしいところが、たいへんに興味深い。

 そして、「御使者捕」。

 師伝のため具体的な技法内容はここでは伏せるけれど、個人的にはこれはもう本当に、私はこういう形(業)が大好きだ(笑)。

 かつて、神道自然流空手術の開祖である小西康裕先生も、柴真揚流の稽古に勤しんだという逸話を聞いたことがあるが、たしかに柴真揚流は、ある意味で空手家好みの柔(やわら)だといえるだろう。

 なんといっても、当て殺し、蹴殺しのオンパレードなのである。

 その上で、「御使者捕」という形の、なんとえげつない・・・、じゃなくて興味深い事か(苦笑)。

 師と私とでの「御使者捕」の稽古を見ていた、水月塾本部会員で熟練の沖縄空手家でもあるB氏が、

 「これはひどい、ひどすぎる業だ・・・」

 と感嘆していたのが、印象的であった。

 気分はもう、「邪魔しやったら、蹴殺す!」と、恋敵の浅香姫に当身をぶち込んで猛り狂う、文楽人形浄瑠璃の名作『摂州合邦辻』に登場する玉手御前のようである。

 いやまったく、柴真揚流、私は大好きだよ。



 さてその上で、午後の稽古の後段は、柴真揚流で伝承されている口伝技法について、師よりご伝授をいただいた。

 「魔法」のような不思議な業に、流儀の先人方の工夫と研鑽の大きさをしみじみと実感。

 古流武術の奥深さを、あらためて感じることができた。



 柔の稽古は、アラフィフの体にはいささか堪えるが、しかし本当に楽しいものである。

 今後もさらに精進していかなければならぬと、気持ちを新たにした稽古であった。


 (了)
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