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「泰穏日照」 - 心映えの清らかな武人/(柳剛流)

2019年 02月21日 11:59 (木)

 埼玉大学教授で『埼玉武芸帳』の著者としても知られる山本邦夫氏は、柳剛流の特徴のひとつとして「師家の無制約」という点を挙げている。

 流祖・岡田惣右衛門は、流儀の指導体系を「切紙」「目録」「免許」の3段階に整理することで修行を効率化し、門人たちの時間的・経済面な負担も大幅に軽減させた。

 また、免許を得た弟子には独立を促し、独立した各師範家に対する規制や制約もほとんどなかった。

 こうした流祖の身の処し方をみると、岡田惣右衛門という人は、門人の自律を積極的に促す、弟子への執着のない、心映えの清らかな武人であったのだろう。

 流祖から数えて9代目の柳剛流師範を拝命している私も、こうした流祖の身の処し方を拝し、できることなら「心映えの清らかな武人」でありたいと思う。


1902_柳剛流_流祖墓石
▲「智光院泰穏日照居士」という法名が記された流祖の墓石。
「泰穏日照」という4文字が、流祖の人となりを感じさせる


■参考文献
「浦和における柳剛流」『浦和市史研究』第2号、132-158、1987年/山本邦夫

 (了)
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