FC2ブログ

02月 « 2020年03月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 04月

あらまほしき古流の一党として/(柳剛流)

2018年 03月27日 03:39 (火)

 柳剛流という流儀を鍛錬し伝承していく上で、“普及”という点は常に考えている課題である。

 願わくば50年後、100年後も、柳剛流が受け継がれていくためには、1人でも多くの人に稽古をしてもらうことが重要であることは言うまでもない。

 なにしろ今、この地球上で柳剛流を伝承する者は、数えるほどしかいないのだから。

 以前も本ブログで書いたが、現在、柳剛流の稽古をしている人は、私たち仙台藩角田伝だけでなく、幸手や三重の先生方やその門下の方々を含めても、おそらく最大でも30人以下であり、剣術から居合、突杖、長刀、そして各種口伝までを伝承している人は、10人にも満たないであろう。

 幕末から明治にかけて、関東だけでも数千人が稽古をしていた柳剛流だが、いまや失伝寸前なのである。

 ゆえに流儀の普及は喫緊の課題なのだが、一方で流祖・岡田惣右衛門以来、二百有余年に渡って伝えられてきた「業」と「術」を、安易に公開し教えるべきとは思わない。

 普及を理由に流儀の掟を破り、流祖伝来の形をゆがめたり、口伝を公開するというのは、古流武術の在り様として本末転倒であろう。

 そういう意味で、伝統を墨守するがゆえに流儀が滅ぶのであれば、柳剛流を愛する者としてまことに残念であるけれど、それはそれで大きな時代の流れの中では、やむを得ないのかもしれない。

 とはいえ、私たち現役の修行者が生きている限り、流儀の失伝までには今しばらく時がある。

 柳剛流を学び継承していきたいと志す、まだ見ぬ有為の士の登場に期待したい。


171223_152951.jpg


 (了)
関連記事
スポンサーサイト