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必勝を求めずして、自然に勝つべきに於いて勝つ/(柳剛流)

2018年 01月19日 09:33 (金)

 日々の暮らしの中で行き詰まることがあると、そこに何かの啓示がないかと柳剛流の伝書を味読する。

 こうなるともう私にとって柳剛流は、ある種、宗教のようなものであるけれど(苦笑)、流儀の修行に専心するというのは、そういうことではなかろうか。



 一般的に、武州系の各派、そして明治以降の仙台藩角田伝の柳剛流では、切紙、目録、免許のいずれも、おおむね同様な文面になっており、たとえば目録の前文は親流儀である心形刀流の伝書文面とほぼ同じである。

 ところが、流祖・岡田惣右衛門の直門である2代岡田左馬輔直筆の、初期の仙台藩角田伝柳剛流の伝書は、切紙、目録、免許の何れも、武州系の各派や明治以降の角田伝の伝書類と大きく異なる文面となっているのが興味深い。

 この点については、稿を改めて考察してみたいと思う。



 仕事で理不尽極まりないたいへん不愉快な出来事があり、先夜、思うところあってつらつらと角田伝系の柳剛流伝書を読んでいたところ、以下の一文が心に留まった。

 曰く、

敵の盈虧(えいき)を察し、必勝を求めずして、自然に勝つべきに於いて勝つ。何を以てか之を譬えん。其の際に髪を容れるべからず。



 必勝を求めずして、自然に勝つべきに於いて勝つ。

 勝とう勝とうという我執を棄て、天地の道理に従うことでおのずから勝ちを得る。

 周易でいえば、「无妄」ということか。

 たしかに道理に従ってやるべき事をやり遂げれば、有象無象に惑わされることなく、成果はおのずから得られるというものだ。

 道理に沿った「道」を行くことで、自然に勝つべきに於いて勝つ。

 先人の教えをかみしめながら、また今日を生きよう。

180119_柳剛流目録

 (了)
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