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万延英名録にみる地元の柳剛流剣客/(柳剛流)

2018年 01月04日 10:27 (木)

 万延元(1860)年に刊行された『武術英名録』は、江戸末期の武州における剣術流派の興隆を知ることができる貴重な史料である。

 同書には合計664名の剣客が、名前と流派名、そして在所を併せて記載されている。

 なかでも柳剛流の剣客は149名と、北辰一刀流の136名を上回る最多数を誇っており、当時、いかに柳剛流が武州や房州で栄えていたのかを知ることができる。

 例えば、現在の私の住まいから最も近いところでは、

 柳剛流 大野豊吉 武州桶川宿在町屋村
 柳剛流 荒井又太郎 武州桶川宿在町屋村
 柳剛流 荒井太郎 桶川宿在町谷


 と、3名の柳剛流剣客が記載されている。

 ここでは荒井太郎のみ、在所は「桶川宿町谷」となっているが、これは上記2名の在所である「桶川宿町屋村」と同じであろうし、そうなると荒井又太郎と荒井太郎は親子あるいは兄弟だったのではなかろうか。

 また、このような英名録に名前が記載されているということは、この3名は少なくとも流儀の目録以上は得ているであろう、ひとかどの柳剛流の遣い手だったのだろう。

 こうした先人たちが、今からおよそ150年前に、現在の私の住まいから車でほんの数分のところで柳剛流を稽古・指南していた・・・・・・。

 拙宅でひとしきり稽古をした後、史料を見ながらつらつらとそんな事績に思いを馳せると、なにやら不思議な感慨を覚える。

 柳剛流の剣は、今もこの武州で、脈々と受け継がれている。

1706_柳剛流「右剣」
▲柳剛流剣術 「右剣」


 (了)
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