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柳剛流突杖の杖/(柳剛流)

2017年 11月29日 14:14 (水)

 柳剛流の突杖は、古くから別名「三尺棒」と呼びならわされてきた。

 しかし残念なことに、仙台藩角田伝では具体的な杖の寸法は伝えられていない。

 ただし、「三尺棒」というの字義の通り、全長が3尺(約91cm)ではないことは間違いない。

 その根拠は、90cm程度の長さでは短すぎて、ある形の技が成立しないからである。

 このため柳剛流突杖で用いる杖は3尺以上の長さがあることは間違いがなく、親流儀のひとつである三和無敵流の伝書の記述などからも、おそらく各修行人の「乳切」の長さだったのではないか? という考察は、以前、本ブログで記述した通りである。

 一方で、杖の太さについてであるが、これについても具体的な寸法は伝えられていない。

 しかしこれもまた、杖の長さの問題と同様に、柳剛流突杖のある形の技の使い方から、ある程度の推察ができ、少なくとも現在普及している制定杖道や神道夢想流杖術で使用する八分(約2.4cm)径以下の太さであることは間違いない。

 以上ようなことから、先日の本部稽古では師より径六分(約1.8cm)の杖をお借りして突杖の稽古をしたのだが、これがすこぶる使い勝手の良いものであった。

 このため自分でもこの径の杖を誂えようと思ったところ、たまたま自宅に径六分の丸棒があり、十分な長さもあったことから、さっそくやや長めの乳切程度の長さに切り、全体に軽く油をひいてみた。

 その結果、材質はカシではないので強度や粘りにはいささか乏しいが、なんとか稽古にも使えそうである。

 遠からず、樫材を使ったしっかりとした杖を、柳剛流突杖用の杖として専門店で誂えようと思うが、しばらくの間はこちらで試してみようかと思う。

 ところで、紀州藩田丸伝や龍野藩伝の柳剛流では、現在、どのような寸法の杖で柳剛流突杖を稽古しているのか? またそれぞれに具体的な古伝の寸法が伝わっているのか? 興味のあるところである。

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▲10年ぐらい前から玄関脇にほっぽってあった材質不明の丸棒が、丁度六分径であった。これもまた、何かの巡り合わせということか・・・・・・。

 (了)
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