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求めよ、さらば与えられん/(柳剛流)

2017年 10月15日 01:38 (日)

 昨日は久々に、当庵にて柳剛流を稽古する主要メンバーがそろって稽古に励んだ。

 「主要メンバーがそろって・・・」などと書くと、なにやら大層な員数のように感じられるが、そこはそれ、お江戸から電車で約1時間と、都から遠く離れた中山道の鄙びた稽古場である。

 実際のところは、現在、当庵で柳剛流を稽古しているのは私を含めてわずか5人であり、本日集まったのはそのうちの4名。

 よく言えば「少数精鋭」、ありていに言えば「小ぢんまり」としたものだ。

 とはいえ、そもそも現在、全国で柳剛流の剣術や居合、長刀(なぎなた)を稽古している人は、最大限に数えても25~26人、実際には継続的・定期的かつ柳剛流剣術等を専門的に稽古してる人数は10名前後しかいないと思われ、そのうちの約4割を占めるであろう我ら4人は、(いささか気負い過ぎではあるけれど)、流儀の未来を担う貴重な修行人であると自負している。



 本日の稽古では、居合の1本目「向一文字」、剣術の「右剣」と「左剣」、そして長刀をじっくりと稽古した。

 当庵の場合幸いなことに、柳剛流を学ぶ者全員が、武術・武道の有段者であり、しかも4名の門下中3名が何らかの流儀の5段以上という師範クラスなので、繊細な「術」の指導がどんどんできるのがありがたい。

 これがまったくの武術・武道の初心者に対してであれば、それこそ着座の仕方などの基本的な礼法、袴の付け方などの着装、木太刀の持ち方や握り方といった基本的な武具の扱い、さらに歩き方といった基本的な立ち居ふるまいなど、流儀の稽古以前のことから指導をしなければならず、「術」の稽古に入る以前の学びで、かなりの時間を要してしまうことになる。

 むろん、当庵では入門の条件に武術・武道の経験の有無は問うていないので、まったくの未経験者・初心者でも、希望すれば丁寧に指導をすることは言うまでもない。

 しかし、それにしても、座り方や立ち方、立礼・座礼などから指導するのは、教える側も教わる側も、なかなかたいへんだろうなあと思う。

 そういえば数年前、武術・武道の未経験者が入門したのだけれど、立礼と座礼の真・行・草から指導したら、その1回で辞めてしまった・・・・・・(苦笑)。

 またこれは外国人に多いのだけれど、正座ができない人、あるいは足首や足尖が硬いことから折敷の姿勢がとれないという人がいる。

 柳剛流の居合では、正座から抜き付け、折敷の姿勢で飛び違いながら受けや斬撃を行うので、正座や折敷の姿勢がとれないと、そもそも居合を稽古することができない。

 そして、居合は切紙で学ぶことになっているので、これができないと次の目録の業、そしてさらに上の免許の業に進むことができないのである。

 ゆえに、正座や折敷がとれない人には、できるようになるための訓練法やストレッチなどを指導するのだけれど、これらについては身体的な問題なので、なかなかおいそれとできるようにならないのが悩ましいところだ。

171014_柳剛流居合
▲柳剛流居合では、折敷いた姿勢のまま飛び違いつつ斬撃を行う



 とはいえ、「求めよ、さらば与えられん」ということで、指導する側も学ぶ側も根気よく励むことが大切であり、できる人にもできない人にも、丁寧に指導していきたいと心掛けている。

 (了)
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