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平成活字業界絶望哀歌/(身辺雑記)

2017年 09月18日 10:53 (月)

 先日、webの仕事で、1文字換算1.5円(!)という原稿料の依頼が来た。

 さすがにこの道24年のフリーライターとしては、費用対効果を勘案すると受注しかねる値段なので、丁重にお断りした次第。

 それにしても、この仕事の大本のクライアントは、超有名な一流大企業なのだが、それが1文字1.5円ってなあ・・・。

 ちなみに、先週入稿した、業界向けのマイナーな医療雑誌のインタビュー記事の原稿料は、1文字換算で10円。今回お断りした案件の6.6倍の原稿料である。

 しかし10年前は、1文字10円でも安くて断ることがあったんだがねえ・・・・・・。



 私が出版業界で仕事を始めた1993年ころ、中堅どころの出版社からちょっとしたムック本を1冊だそうという場合、制作予算はだいたい600~700万円であった。

 ところがそれが2008年頃になると、同じような体裁のムック本1冊の制作予算が、100万円ほどにまで圧縮されるようになった。

 14~15年で、出版物の予算が6分の1とか7分の1にまで圧縮されたのである。

 それどころか同じころ、1冊30万の制作予算という案件まで現れ、絶望的な気分になったことも、今は昔である。

 そういえばこの前、ツイッターでとあるライターの女性が、業界の原稿料についてのエピソードと、自分のポリシーみたいなのを語っていたが、この人、フリーで年収700万円は最低ラインとして確保するべしとかいってんだけどさ・・・。

 あんた、レアケースの勝組だから。

 今の日本で、ライティングを専業にして飯を食っている個人の無署名ライターで、年収(年商ではない!)700万て、そりゃあ相当なレアケースなので、それを元に話を一般化するのはやめてもらいたいとしみじみ思う。

 あたしなんざ年商で・・・・(以下、自粛。お察しください)



 某日、都内某所での業界二痴人の会話。

「国民年金って、現状で満額だと、月にもらえるのいくらよ?」
「満額で年間66万9300円(オールアバウト談)だとよ」
「一か月に5万5000円かね」
「そう。しかもオレなんか、年金払えなかった期間があるから、月2万ぐらいしかもらえないぜ」
「そりゃあ、死ぬな」
「死ぬね、たぶん」
「で、あんた、今、貯金いくらあんの?」
「ゼロ、まじで0円」
「俺は50万くらいかな・・・・・・」
「おっ、ブルジョワ」
「断言できるのはさ、俺たち二人とも年末ジャンボが当たらない限り、確実に20年後は生活保護と孤独死のコンボっつうことだ」
「だな」
「孤独死はもう覚悟できてるからいんだ。ただ、死ぬのは真冬がいいね。発見されるまで時間がかかるだろうから」
「腐って虫がわくと、後片付けする人がたいへんだからなあ」
「ま、死んじゃうんだから、本人としてはどっちでもいいんじゃね」
「いや、そういう投げやりな姿勢はいかん。とりあえず県民共済とか入ってれば、自分の死体のお片付け代くらいは出るだろ」
「貯金ゼロのまま65を過ぎて、生活保護もらっていながら、毎月共済の掛け金を払えればな」
「む~ん、収入ゼロで、毎月の共済の掛け金2000円は、相当厳しいな」
「だな」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「あっ、すいませーん、おねえさん、ホッピーの中、お代わり!」
「それから、カシラ2本と煮込みもくださーい!!」



 この20年間、世界の中で日本だけが勝手に没落して貧困化し、格差が際限なく拡大しているという事実をしみじみ感じるね、ほんとマジで。

 (おしまい)
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