FC2ブログ

02月 « 2020年03月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 04月

なごり雪、雪見酒、柴真揚流柔術の稽古/(身辺雑記)

2020年 03月30日 10:33 (月)

 新型コロナウイルス感染症対策のため外出自粛が促されるなか、先の週末は思わぬ大雪となった。

 拙宅周辺も5cm以上は積もっただろうか。

 こんなことを書くと鈴木牧之さんに怒られてしまいそうだが、雪の少ない伊豆育ちの私は、雪が降り積もるのを見ると五十路を過ぎた今も、なんだかワクワクしてしまう。

200330_雪
▲未明から降り出した雪が、みるみる降り積もっていった



 本当は終日みっちりと原稿を書かねばならないのだが、部屋の窓越しに深々と降る雪を見ているとなんとも言えない気分になってしまい、まだ日が暮れる前から蚕豆と蛍烏賊を肴に、人肌燗の酒を一杯。

 鶴澤清治の太棹を聞きながら、さらに杯を二杯、三杯。

 岩波の『日本刀』(本間順治著)を読みながら、四杯、五杯。

 書物から目を離し、杯を手に窓の外の雪を望めば、死んでしまったふた親や、もう数十年も会っていない旧友のことなどが思い起こされ、しんみりとした心持ちとなる。



 いつのまにか酔いつぶれて寝てしまい、目覚めるとすでに外は暗く、雪も降りやんでいた。

 酔いと郷愁からの寝覚めというのは、いささかほろ苦いものだ。

 熱めの風呂につかってアルコールを抜き、洗いたての稽古着に着替え、今晩は柴真揚流の稽古。

 柔術表早業の立合投捨、1本目の「馬手捕」から15本目「三人捕」までをおさらい。

 次いで、当身台への打ち込み。「馬手捕」や「弓手捕」にある、当身での当て倒しから蹴足での止めを念頭に、当身台へ拳足を打ち込む。

 そして稽古のしめに、素抜(小太刀居合)を遣う。



 疫病が猛威を振るい、世の中がなにやら騒然としているが、できうるかぎり平静に、いつも通りの日常を失わないようにしたいものだ。

200330_柴真揚流
▲拙宅の稽古場にて。端坐調息の上、柴真揚流柔術の稽古


「世間では、独身男ほど楽しいものはないと言ってるけど、それはまちがいだね。どうせただ年をとって、達者なだけで意地の悪いじいさんになるだけのことさ」(スティーヴン・キング『ザ・スタンド』)

 (了)
スポンサーサイト