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坂城紀行/(旅)

2019年 10月19日 12:20 (土)

 取材のため、長野県の坂城町を訪ねた。

 台風19号の通過後で、新幹線は大幅に減便だったのだが、幸い当地は大きな被害は受けなったようだ。

 駅で編集者氏と合流し、「鉄の展示館」にて、無鑑査で全日本刀匠会会長の宮入小左衛門行平刀匠に、1時間ほどお話を伺う。

 某雑誌に掲載する原稿執筆のためのインタビューなのだが、今回のテーマに関するお話の興味深さ以上に、宮入刀匠の気負いのない自然体の語り口や柔和なお人柄が、とても印象的であった。

 厳しい鍛錬の末に一芸を極めた人というのは、こういう「柔らかさ」や「優しさ」に至るのだなあと、しみじみ思う。

1910_鉄の展示館
▲「鉄の展示館」所蔵の横山加賀介藤原祐永の脇差。故・高倉健氏旧蔵の一口



 インタビュー後、編集者氏と別れ、私はひとりで坂城の里を散策する。

 名物のおしぼりうどんを食べ(辛いが旨い!)、「坂木宿ふるさと歴史館」をゆっくりと見学した後、坂城神社を参拝。

 拝殿の軒下には、北辰一刀流の奉納額があった。

1910_坂城神社奉納学
▲明治33年の奉納と記されている



 秋らしい爽やかな風を感じつつ坂城の里を1時間ほど歩き、散策のしめに戦国武将・村上義清の供養塔を参詣した。

 村上義清は、あの武田信玄を合戦で2度も破り、後年は上杉家の客将として川中島合戦に4度参戦。

 72歳でこの世を去るまで、徹底的に信玄と戦い続ける。

 この北信の闘将は、私が最も好きな戦国武将なのだ。

 このため彼のふるさとである坂城は、ずいぶん前から一度は訪ねてみたいと思っていたのである。

 それが念願かない、こうして半日、ゆっくりと散策することができた。

1910_村上義清墓所
▲江戸時代初期に建立された、村上義清供養塔



 帰路、新幹線の本数が少ないので、上田駅前の居酒屋で馬刺しを肴に、全宇宙で3番目に旨い日本酒である真澄を飲みながら時間調整。

 なかなか肉厚で旨い馬刺しなのだが、

「やっぱり富士吉田の『新田川』の馬刺しの方が、500万倍くらい旨いなあ・・・」

 と、しみじみ実感しつつ家路についた。

 よい旅であった。

1910_上田
▲午後3時から呑める店があることは、私のようなだらしのない酔っ払いには本当に重要なことである


 (了)

過ぎ去りし旅の記憶/(旅)

2019年 06月14日 02:10 (金)

 ちょっと重たい原稿を書き終え、ひとしきり柴真揚流の稽古。

 風呂で汗を流した後、寝酒に白霧島の水道水割りを飲みながら、過ぎ去りし旅の日々に想いを致す・・・。






「わたしが考えていることを表現するには、高尚すぎる言葉かもしれん。約束をしたら必ず守る、とか、いかなることがあろうと友人を助ける、といった単純なことだ。それらを合わせたものを、名誉といえないだろうか?」
            (クルト・シュタイナ空軍降下猟兵中佐)



 (おしまい)

秋日山陽行~錦帯橋・岩国城/(旅)

2018年 11月02日 23:52 (金)

DSC_1011.jpg

 錦帯橋を渡って岩国城へ。

 錦川は、たいへん美しい川だった。


DSC_1000.jpg


 城内には加州清光など、日本刀が多数展示されていたのだが、分刻みのスケジュールの取材旅行ゆえ、じっくりと見学すことはかなわず。

 山口には、プライベートでもう1度、旅行にきたいものだ。

 しかし、武州からは遠い・・・・・・。

 (つづく)

秋日山陽行~瑠璃光寺/(旅)

2018年 10月31日 11:05 (水)

18010_瑠璃光寺1


 webに掲載する旅行記事の取材で、山陽道へ。

 生まれて初めて山口県を訪ねた。

 山口出身の親しい人から常々、「瑠璃光寺はいいよ」と聞いていたのだが、うれしいことにたまたま今回の取材対象に入っていた。

 寺には日没直前に到着したのだが、私を含め旅慣れたディレクターやカメラマンがみな一様に、この五重塔を見た瞬間、「おおっ!」っと唸った。

 これまで私が旅の折りに見きてた数多くの中でも、最も趣きのある侘びた風情の五重塔であった。

 この五重塔については作家の司馬遼太郎も、

長州は、いい塔をもっていると、ほれぼれするおもいであった。長州人のやさしさというものは(中略)大内文化を知らねばわからないような気もする。



 と、『街道をゆく』の「長州路」で記している。


 ま、シバリョウは柳剛流の敵(かたき)なわけだが、瑠璃光寺五重塔のすばらしさに免じて、この一文は認めてやろう・・・(苦笑)。


1810_瑠璃光寺2


 (つづく)

ならぬことはならぬものです/(旅)

2016年 07月06日 22:47 (水)

 旅の取材で久々に会津へ。

2016_会津


「什の掟」
一、年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人と言葉を交へてはなりませぬ

  ならぬことはならぬものです 


「あいづっこ宣言」
一、人をいたわります
二、ありがとう
   ごめんなさいを言います
三、がまんをします
四、卑怯なふるまいをしません
五、会津を誇り年上を敬います
六、夢に向かってがんばります

 やってはならぬ
   やらねばならぬ

 ならぬことは
   ならぬものです






 何度訪れても思うのだが、私は会津が好きだなあ・・・・・・。

 (おしまい)