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別董大/(箴言集)

2019年 01月08日 09:45 (火)

180922_150625.jpg

十里黄雲白日曛
北風吹雁雪紛紛
莫愁前路無知己
天下誰人不識君

十里の黄雲、白日曛(くら)し
北風、雁を吹いて雪ふんぷん
愁う莫(な)かれ、前路に知己無きことを
天下、誰人か君を識らざらん

                       (高適「別董大」)



 (了)
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潜みたる竜/(箴言集)

2018年 12月21日 00:07 (金)

 潜竜用いるなかれとは、何の謂ぞや。
 子曰く、竜の徳あって隠るるものなり。
 世に易(か)えず、名を成さず、世を遯れて悶(いきどお)るなく、是とせ見(ら)れざれども悶るなし。
 楽しめばこれを行い、憂うればこれを違(さ)る。
 確乎としてそれ抜くべからざるは、潜竜なり。

 (『易』より)



 潜竜を用いるなかれとは、いかなる意味か?

 孔子は言う。竜のごとき徳、聖人の徳がありながら、最下層に隠れている人のことである。

 世の中の移り変わりによって主義を変えることもなく、世間に名を出そうともしない。

 世に用いられずに隠遁していても、むしゃくしゃすることはないし、だれにも正しいとされなくても、不平を抱くことがない。

 世に道あって、社会的活動がこころよく感じられるときは、その道を世に行い、乱世で、わが身が汚される憂いのあるときは、ただちに世間に背を向けて去る。

 そのようにしっかりとして、その志を奪えないもの、それが潜竜である。



 「楽しめばこれを行い、憂うればこれを違(さ)る。確乎としてそれ抜くべからざるは、潜竜なり」

 そのように、ありたいものだと、しみじみ思う。

 (了)

座右の銘/(箴言集)

2018年 12月20日 00:40 (木)

 毎月連載している雑誌の巻頭インタビューでは、インタビュー対象者に必ず「座右の銘」を聞くことになっている。

 相手は医療や介護、福祉の世界で名を成した経営者や、斯界の重鎮、大学教授などだけに、皆さんそれぞれ含蓄のある座右の銘を持っていらっしゃる。

 たとえば、この秋にインタビューをした日本医師会のY会長の座右の銘は「和して同ぜず」であり、先月インタビューをした関西の巨大医療・福祉グループの理事長であるN医師のそれは「神は細部に宿る」であった。



 私ごとき街の片隅の流れ武芸者が、座右の銘などというのはいささかこっぱずかしいけれど、くちばしの黄色いヒヨコだった10代の頃から、くたびれて世の中を斜めに見るようなオッサンとなった現在まで、いつも心に留めてきた言葉がある。


  卑怯なまねはしない。友達を裏切らない。




 これは、作家・北方謙三の言葉で、ブラディドールシリーズに出て来るものだが、作者自身の人生信条でもあるのだという。

「嗜好と文化「私のポリシー」:第77回 北方謙三さん「友達を裏切らない 」(毎日新聞)
https://mainichi.jp/sp/shikou/77/03.html


 多感な十代の頃、挑戦シリーズやブラディドールシリーズなど、一連の北方ハードボイルドに完全に洗脳されていた私は、上記の言葉に出会い、「この2つだけは、死ぬまで守っていこう」と、固く誓ったものである。

 以来、30有余年。

 生き馬の目を抜くような渡世の中で、それを守るのは、なかなかにしんどいことでもある。

 おかげで厄介な出来事にあえて巻き込まれたり、しないでいいケガをしたり、時には上った梯子を外されたりと、我ながらなかなかに苦労をしてきたものだなあと思う(苦笑)。

 それでもこれまでの人生で、この2つの言葉を守ってこられたかどうかについては、多少の自負はある。

 そんなある種のやせ我慢が、人の「心映え」というものを磨いていくのではないだろうか。


 (おしまい)

アウトローの箴言/(箴言集)

2018年 12月06日 11:28 (木)

 近著である『サカナとヤクザ: 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(小学館)が好評を博している、ジャーナリストの鈴木智彦氏。

 同氏がツイッターで書いていたのが、下記の言葉。


俺がヤクザから学んだこと…
人の悪口を言わない。自分の悪口もよそで言ってると思われるから。
年下を君付けしない。人間の器量は年齢に関係ないから。
遅刻をしない。自ら不利な状況になることはない。
してあげたと思わない。見返りを求めると苦しい。
必ず報復する。それが一番割り切れる。
(鈴木智彦 TOMOHIKO SUZUKI @yonakiishi・2014年7月31日)




 これはある種の「兵法」であり、あるいは戦闘者の哲学=「あたらしい武士道」のひとつだなあと、しみじみ思った次第。


 (了)

「五省」~漢(おとこ)として、武人として/(箴言集)

2018年 10月21日 20:30 (日)

一、至誠に悖るなかりしか

 (真心に反することはなかったか)

一、言行に恥づるなかりしか

 (言葉と行いに恥ずかしいところはなかったか)

一、気力に欠くるなかりしか

 (気力が欠けてはいなかったか)

一、努力に憾みなかりしか

 (努力不足ではなかったか)

一、不精に亘るなかりしか

 (不精になってはいなかったか)




 (了)